介護保険って何?
介護保険というのは、健康保険の介護版だ。
介護のための費用を保険という形で集めて、必要になった人に支給する。
介護保険の適用を受ければ、老人福祉施設を利用する事ができ、介護家族の負担を減らすこともできる。
ただ、介護保険の適用には、まだまだ問題がある。
実際に介護保険の適用を受けるには、介護の必要度合いを判定しないといけない。
これを「要介護度」(ようかいごど)というが、これによって受ける事のできる介護サービスが、大きく変わってくるわけだ。
在宅介護ならば「訪問介護」と入浴サービスなどが保険で受けられる。
そのほかにも特別養護老親ホームに入居できたり、グループホームでのデイサービスも受けられる。
訪問介護などの在宅サービスを受けるにはケアマネージャーに「ケアプラン」を作ってもらう必要があるので、信頼できるケアマネージャーを見つける事が重要かも知れない。
介護保険はまだまだスタートしたばかりの保険で、要介護度の判定の客観性や、誰が判定すべきかなど様々な問題があるが、これからの介護にはなくてはならないものだろう。
介護保険の仕組み
介護保険というのは、結構不思議な仕組みの保険だ。
というのも健康保険や医療保険なら、病気に対する標準治療というのが決まっていて、それを決めるのは医者だ。
介護保険の場合、ケアマネージャーと言う資格を持った人が、「要介護度」を判定して、介護予算枠が決まる。
「要介護度」の中身は「要支援」と「要介護」の2つで、それぞれ段階がある。
「要支援」は1〜2段階、「要介護」は1〜5段階。
月額49,700円から月額358,300円まで、予算枠に幅がある。
介護保険を受けられるのは、40歳以上で介護保険を納めている人になる。
ただし40〜64歳までは特定疾病によって介護が必要になった時のみ、保険が適用される。
特定疾病とは「末期がん」「パーキンソン病」「脳梗塞」「脳出血」などだ。