寝たきりの平均は、8.5ヶ月
在宅介護は、子供や家族が介護する主体となる。
特に寝たきりになってしまうと、ご飯を食べさせ、排泄物を処理し、お風呂にも入れなければならない。
介護するというのは、とんでもなく面倒な話である。
昔はこういう状態になると、しばらくすれば死んでしまうのが普通だったという。
しかし厚生省のホームページを見ると、65歳以上でなくなった人の寝たきり期間は、平均は8.5ヶ月で、2割は1年以上、1割強は3年以上も寝たきりの状態であるという。
事故などで植物状態になっても、点滴と呼吸装置で何年も生き続ける人もいるから、栄養が吸収できて呼吸ができたら寝たきりでもずっと生き続けるって事なのかも。
動物の死に方
寝たきりというのはつまり、動けない状態だ。
動けないと言うのは、動物としてはもう死ぬ前の状態で、モノを食べても胃が受け付けないような状態。
ジュウシマツなどだと、餌は食べるのだが、すぐにはき出してしまって、落鳥して死ぬ。
カラスなんかも、突然落ちてきたと思ったら、もうすでに死んでいたりする。
そんな風にモノを食べられなくなって、死ぬわけだ。
なので人間が立ち上がれなくなってから、3年以上も生き続けるというのは、かなり変な話ではある。
つまり寝たきりになる前の対処が間違っていて、本来は寝たきりにならなくても良いのに、寝たきりになってしまっている人も、多いのかも知れない。
だから寝たきりになりそうな状態なら、早めの対処が必要だろう。
年寄りでも、寝たきり防止は遅くない。
同じ年齢の年寄りでも、死ぬまで元気に動いている年寄りと、若いのになぜか寝たきりになっている年寄りがいる。
ウチの父親は80過ぎだが、動けなくなったら死ぬと思っているのか、毎日とにかく自転車をおして散歩している。
また私が武術を習っていた先生も80過ぎだが、膝は悪いが全員に技をかけていたし、一年に数回は海外に指導に行く(しかも一人で)。
年を取っているから足腰はヨタヨタなんだが、しかし動く事には何の問題もない。
師匠は若い頃からずっと体を動かしているわけだが、ウチの父親などは、運動らしい運動など何一つせずに酒飲んでひっくり返っていただけだから、年を取ってから体を動かしても間に合うようだ。
とにかく毎日散歩。
足が動かなくなっても、自分で動く事。
寝たきりになったらアカン、ということだ。